土讃線善通寺駅 14:18
乾いた風が吹き抜ける冬の青空。
お堂の中は重たい引き戸が閉じられてさほど寒さを感じない。神社の拝殿とは大違いである。
御祈願は線香を立てて合掌する。作法は違えど、子どもの成長を神仏に祈るのは同じこと。肝心の赤ちゃんはぐっすり寝ている。
昨年に三人目の娘を迎えた家族は転勤族である。パパとママは長野と東京生まれ。仕事の関係で縁もゆかりもない香川県で暮らす。
出産のときは里帰りしたのかと尋ねたら、ここ香川で産んだという。それはそれは、たいへんだ……。
遊びたい盛りの娘二人と赤ちゃんを平日はママがワンオペ育児しているわけで、それを聞くとやっぱり、たいへんですねえ、以外の言葉が出ない。
撮影でそんなママさんたちに何人も出会ったけれども、なんとかならないものだろうか。
個々の育児に社会的なサポートが得られるような制度ができたら、出産のハードルも下がって、少子化も改善すると思うのだけど。
税金は毎年上がっても、福祉分野に国の補助は手厚くなりませんね。残念なことに。
お寺でのお宮参りのあとはご自宅で撮影。
元気すぎるお姉ちゃん二人に抱っこされた赤ちゃんは、おとなしく観念したようにカメラを見ている。
これから三姉妹の末っ子として可愛がられていくんだろうな。
そして家の中はさらに賑やかになってゆく。がんばってと言いたいところだけど、ママは本当に体を大切にしてほしい。