琉球バス交通名護西空港線名護バスターミナル 14:43
昼下がりの名護の町は静かで、車だけが生き物のように通りを行き交っている。
道路工事のカラーコーンの前で日焼けしたおじいさんが赤い誘導棒を振っているが、道を歩く人の姿は見えない。夏の真昼間にバス停3つ分の距離をてくてく歩く沖縄人はいない。
東京から来た家族を撮る。
小学一年生の男の子はシュノーケリングに夢中だ。
パパもママも海に入って波に揺られている。のんびりとした家族の時間を撮る。
名護の21世紀の森公園の前のビーチで撮る予定だったけど、公園から西に外れた砂浜で撮影した。人がいないのと、適度に緑があって水平線も見える。
思いつきで行ってみて正解だった。あるかどうかわからないけど、前撮りするならまたここに来たい。
よく知られたビーチで撮りたいと思う人は多いけど、名もない砂浜で撮るのもよい。
きっと撮れた写真はその人だけの思い出になる、と思う。
単に僕がマイナー志向なだけかもしれないけれど。
撮影終えてご家族に「宮里そば」でごちそうになった。僕にとって名護で食事するならここしかない。
ママはハンバーガーがおいしいという店の名前を挙げたが、すみません、僕は昨日から宮里そばの三枚肉そばを食べるのを楽しみにしておりました。