滋賀県大津市朝日が丘 11:31
北の空に入道雲が立ち上がっている。
立秋に入って一週間経つが、まだ夏の陽射しは衰えていない。
公園に行こうかと思ったが、6ヶ月の赤ちゃんには酷な暑さだったのでマンションの前で撮るにとどめた。家の中で笑った顔が撮れたのでよかった。
ママは琵琶湖近くの公園で写真を撮りたいらしい。「撮影する場所はどんなところがいいんですか」と聞かれたので、茂み、草むら、と答える。あと樹高3メートル以下の低い木があるところ。
もう何度も書いているけど、子どもの背丈と同じ高さに草木や花がないと写真に収まりにくいのである。
見栄えのする立派な並木道に子どもを立たせてみたら、樹木に比べて子どもが圧倒的に小さいことに気がつくだろう。
大小のバランスが悪くなり間延びした写真になってしまう。
外で子どもを撮るときに緑を入れたいなら、道端の草むらなんかで十分だったりする。
高さ50センチくらい。子どもよりも低い視線になって景色を見ると、いつもと違う世界を発見すると思う。
撮影終わってデータをSDカードにコピーしていると、パパは洗濯物をベランダに干し始める。ママは赤ちゃんにお昼ごはんを食べさせる。僕は家族の日常風景だなあと思いながら眺めている。
きれいな公園で子どもの笑顔をひたすら撮る撮影もよいけれど、散らかった家の中でのふだんの暮らしを撮る機会はないだろう。年月が経ってみたら大切な思い出になるのはどちらの写真か。
というわけで、いつか「とある日」を撮ってみてください、とここでお願いしても読んでくれてるかどうか。
「とある日」撮影プラン
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