阪急電鉄神戸本線神戸三宮駅 13:00
那覇行きの飛行機は台風19号を避けるように飛んだが、それでも雲の中に入ってときどき大きく揺れた。
乗り換え案内で検索したら、三ノ宮から阪急で十三(じゅうそう)、蛍池まで行きモノレールに乗るほうが梅田で乗り換えるより10分早く大阪空港へ着けるらしい。
思いがけず先頭車の運転台の後ろのシートが空いていたので、存分に阪急特急の走りを楽しむ。三宮から夙川までのアップダウンの続く線形は、東急東横線に似ている気がする。
週末に沖縄での撮影が入ったのをいいことに一週間那覇に滞在することにした。撮影のない日のほうが多いのだが、ホテルにこもって仕事をする予定。高校生のときの勉強合宿を思い出す。
長崎のような地方では、普通科の県立高校はいちおう進学校ということになっていて、受験を控えた三年生になると、夏休みなのに、雲仙(うんぜん)の旅館にバスで運ばれて一日中問題集を解くという合宿があった。雲仙は長崎県島原半島の標高千メートルほどの高地にある温泉街です。
旅館の部屋では朝から晩まで机に向かっていたわけだが、それがどれだけ効果があったのかは定かではない。ほぼ自習状態なので、問題を解くふりをしながらぼーっとしていた時間のほうが長いようにも思う。
それでも高校生ならテストで良い点数を取ればよいのだが、仕事ではそういうわけにはいかぬ。絶えず手を動かし続けなければいつまでも終わりは来ない。それはじゅうぶんわかっているのだが、困ったことに仕事で使うPCではインターネットも見られるのである。まったくもって困る。
30年前のようにパソコンもスマホもなければもっと真面目に仕事できるだろう。たぶん。