東海道本線東京駅 15:00

  
 
 
 
8月半ばの日曜日の午後だから多少混んでいるだろうとは思っていたが、それでも人が多すぎるような気がする。
 
秋葉原で見かけるような風体の人たちが多い。リュックサックにアニメの缶バッジをたくさんつけた人がいる。アニメ柄の紙袋に戦利品と思われる薄い本が何冊も入っている。
 
そうか今日は「コミケ」の最終日であった。彼らはおそらく東海道線で長い距離を移動して帰宅するのだろう。
 
コミケに興味がないわけではないが、毎年この時期ネットに上がってくる写真だの動画だのを見ていると、「戦地」に足を踏み入れる気には到底ならない。
 
熱海では、東京から15両編成で来た乗客が6両の浜松行きに殺到する。
  
僕の隣には青白ボーダーの長袖シャツを着たひょろりとした若者が座った。彼はコンビニのおにぎりを二つ食べ、それからリュックサックから薄い本を取り出して熱心に眺め始めた。ちらりと見れば京阪電車の写真ばかり載っている。
  
関西からわざわざ東京ビッグサイトまで来て京阪電車の同人誌を買い求め、また関西に帰るのだろうか。
もの好きだなあと思うが、尾道から14時間かけて上京する僕も似たようなものだろう。
 
ちなみに僕のアニメ歴は、高校生のときに友人から見せられた「トップをねらえ!」から、1998年放映の「彼氏彼女の事情」までです。そのほかはまったく知識がありません。