予讃線多度津駅 12:59
高架になった坂出駅のホームで琴平行きの電車を待つ人たちは、足踏みしながらまたは体を揺すりながら少しでも寒さを紛らわそうとしている。
たぶん気温の低い北海道のほうがむしろ暖かいと思えるのではなかろうか。
とにかく日本の冬はひたすら寒く、夏はうんざりするほど暑い。どちらも耐えがたい。
こんな日に一ヶ月になったばかりの赤ちゃんを抱えてお宮参りするのもたいへんだ。
写真を撮ってほしいと依頼されたものの、たぶんパパとママは撮影どころじゃなくなるという予想は当たる。
寒さと赤ちゃんのことが気になって仕方がない。
祈祷が終わって記念写真を撮るところから落ち着かないので、早めに切り上げて家で赤ちゃんを撮りましょうと言うと、二人は顔を見合わせてそうしようということになる。
帰り支度をして、ママが我が子を車のベビーシートに寝かせながら「たいへんだったねー」と話しかけるのは、それは彼女自身の感想にほかならぬ。
かなりスローなペースで撮影したのだけど、パパとママにとっては初めてで慣れないことに違いないから、たいへんだと感じるのは当然のことです。おつかれさまでした。
赤ちゃんは女の子だから、3年後には七五三をするだろう。
七五三のほうがお宮参りよりずっとたいへんだと思うのだが、それはまた先の話。
本日のお宮参り撮影無事終わり。途中泣かれたものの、なんとかリカバリできてよかった。