尾道 17:14
ごみ収集の人は朝8時にやってきて、少しだけ残してもう一度8時半過ぎにやってくる。
ゴミ出しに行くと、1回目の回収を終えて坂を下ってゆくところだった。
集積所にいくつか袋を残しているのは、彼がもう一度来るという印でもある。
手間がかかるのに、ありがたいことである。
収集車が入らない坂の町のごみ収集はちょっと変わっている。
キャタピラのついた運搬車で坂を上がってきて、そこにゴミを乗せて下に運ぶのである。僕と同い年くらいの男性がいつもやってくる。
目が合えば挨拶はするけれどもそれだけで、彼と会話をしたことはない。
彼は僕のことをいつも2回目の収集に合わせてゴミ出しする男だと認識しているのだろうか。
よく行くコンビニの店員さんに顔を覚えられて、マニュアルにない会話を交わしたり、言わなくても袋をつけてくれるようになったり。
そういうこともあったりする。
それが嬉しい人もいれば、逆にわずらわしく感じる人もいる。
誰とも全く関わらずに生きてゆくのは難しい。
付かず離れず人と人の距離感というのは人それぞれで、いちいち考え出すと面倒だ。
ごみ収集の担当が変わって彼と違う人が来ても何の感慨もないだろうけど、収集が1回きりになってしまったら、そのときちょっとょっと寂しいと感じるのかもしれない。
昼ごはん。 自分で作る中華そばおいしい。鶏ガラスープの素使ってるけど、鶏ガラを茹でて作りたくなる。