鹿児島県大島郡与論町茶花 15:37
朝6時半にホテルを出て宮崎駅に向かう。
4時間ほどしか寝ていないが、鹿児島空港から与論行きの飛行機は11時40分発の1便のみである。乗り遅れるわけにはいかない。
以前は宮崎から鹿児島空港を通る高速バスもあったのだが、乗客がいなくなってしまったのであろう。
国分か隼人まで行って路線バスに乗り換えるようにと、ネットの乗り換え案内に表示される。
日豊本線だと列車が鹿と衝突して運転見合わせとか、そういう可能性もあるから油断できない。
寒い朝である。南国宮崎といえど田畑には白く霜が降りている。川の水面には水蒸気が立っている。
西都城から特急に乗り換えて国分で降り、鹿児島交通の年季の入ったバスに乗る。これで出発の2時間前には着けることになり、ひと安心である。
与論島を訪ねるのは初めてである。
空港の隣にある宿に荷物を置いたら、夜ごはんの買物に出かける。
島の中心街までは歩いて30分ほどかかるが、荷物はカメラを一台だけなので身が軽い。
風が吹き抜けて、やや肌寒い。コートを着てくればよかったと思う。
さとうきび畑の間の道を歩く人はいない。
自転車に乗った小学生が僕を追い越して、不審そうに振り返る。こんにちは、と声をかけると「こんちは」と小さく返ってきた。
怪しいかどうかは見る人の主観による。お兄さんは怪しい人じゃないんだよ。
宿の猫。 予約サイトでは評価が星1つで悪意のこもったレビューが載っていたが、いたってふつうの民宿ふう旅館。設備は古いが十分である。 口コミとかレビューとかほんまにまったく当てにならぬのに、なぜみんな信じたがるのだろうか。