両毛線足利駅 11:43
足利市の鑁阿寺(ばんなじ)は鎌倉時代から続く古刹。
仕事でいろんな寺社仏閣を訪ねることができるのはありがたいことである。
秋が深まれば境内の紅葉が色づいて美しいだろうなあ、と祈祷が終わるのを待ちながらぼんやり考えている。
9月も終わりだというのに、湿り気を含んだ空気には暑さが残る。
家の中で赤ちゃんを撮って、いざお参りに行く段になると、パパとママは車と家の間をあたふた往復する。
準備はしていたつもりでも、なにせ初めてのことである。
慣れないながらもようやく荷物を積み込んで、お寺に向かって車を走らせる。
車の揺れがきもよかったんは赤ちゃんは寝てしまい、参拝の間じゅうずっと寝ていたけれど、それは仕方がない。
家でよく笑ってくれたからそれで十分だ。
家族の始まりは慌ただしく、そして新鮮な喜び。