札幌市交通局南北線中島公園駅 20:40

 
 
 
ホテルの結婚式で、介添さんが着物姿だとなんとなく安心するのはなぜだろう。

介添さんは結婚式当日の新郎新婦の身の回りの世話をする人で、ドレスの裾をもったり直したり、宴席でナプキンを膝の上に広げたり、椅子をひいたり、二人のために甲斐甲斐しく動き回る。

若い人はほとんどいなくて、ある程度歳を重ねたおばさんや、ときにおばあさんがやっている。それだから経験値もさることながら、多少のことでは動じない。
 

  
着物でないほうが動きやすいだろうにと思うのだが、昭和時代からの伝統なのか着物に足袋草履でぱたぱたと歩く姿を感心しながら見ている。
  
彼女らはたとえ正社員でなくとも、現場のプロであって、持込みのフォトグラファーなぞ歯牙にも掛けない。
 
「進行が詰まってますので」と言われれば、時間がないことを察知して手早く撮影しなければならない。そうしないと風当たりが強くなる。
 


若い二人の結婚式は、ホテルらしい古典的な演出であった。
 
披露宴入場時のスモークも、キャンドルサービスも久しぶりである。一周回ってこれらが新しく感じられているんだろうか。
 
最後は友人代表の乾杯で締めて、無事に開く。
 
送賓を済ませて、新郎新婦の持込み荷物を確認して、着替えのために二人を美容室に送り届けるまでが介添さんの仕事である。
 
僕が機材を片付けていたら、美容室から出てきた介添さんに「おつかれさまでした」と声をかけられた。
 
今日の仕事が終わった安堵の笑顔つきで。
 
 
 

札幌のホテルの窓から見える景色。 僕は建築の知識がまったくないので不思議なんだけど、北海道の民家(新しい)が逆三角(中央に向かって下がる)の屋根になってるのはなぜなんだろう。あと、マンションの屋根に凹みがなく平らになってるのなぜなんだろう。








札幌市中央区中島公園 20:33 本日の結婚式撮影終わり。久しぶりに古典的なホテルの結婚式であった。予定調和的な披露宴はわかりやすい。キャンドルサービス撮るのは何年ぶりだろう。いただいた進行表には日付の隣に「仏滅」と印字されてあって、わざわざ表示せんでもええのにと思う。