東北本線東十条駅 12:42




 
 
半年前にハーフバースデーを撮影した赤ちゃんが一歳になった。
今日はおじいちゃんおばあちゃんも呼んでのお祝い。
 
ママのご両親は大阪に住んでいるので、早起きして新幹線に乗って来たとのこと。「外がまだ真っ暗でしたよ」かわいい孫のためとはいえご苦労さまです。
 
両家の祖父母にとって初孫であるらしい。選び取りも一升餅を背負わせるのも興味津々で見ている。初めてのことってなんでも楽しいものです。
 
その本人(赤ちゃん)は、選び取りで「料理人」と書かれたカードを真っ先に取る。僕のアドバイスで現物を並べてもう一度トライしてみたら、フォークをつかんだ。将来は食に関係する仕事につくと思われる。
 
よく食べる子は、一升餅を背負っても泣くことがない。じつに堂々としている。最後に外で集合写真を撮ったらすとんと寝た。
 
 
ママは娘がかわいくて仕方がないと言う。「ハーフバースデーのときもかわいかったんですけど、今もかわいいんですよね」

それはとても幸せなこと。
 
 
東十条駅の南口に向かう長い陸橋は上り坂。小学生の女の子を連れた家族を追い越す。彼女は両親と手を繋いで歩いている。
 
まだ立って歩けない赤ちゃんも、何年かすればこの家族と同じように手を繋いで歩いてるんだろうな、と思う。時間という不思議な力によって。