札幌市中央区南6条西6丁目 16:33


 
 
 
ホテルの窓からときどき外をうかがってみれば、雪が止んでいるときはなく、昨夜除雪車が積み上げられた汚れた雪の山はまっさらな雪で覆われている。
  
道内の日本海側と山間部では吹雪で大荒れだったらしい。札幌では吹雪くことはなかった。
 
ホテルにこもって仕事をする一日であるから天気は関係ないのだが、明日は撮影があるので大量に降られるとやはり困る。
 
 
 
夕方、カメラを提げてホテルの近所のスーパーに出かけた。ホテルと同じ区画にあるから歩いて5分とかからない。それでも寒さはあっという間に服の中の暖気を奪う。カメラを素手で持ち続けていると痛くなる。
 
札幌の気温を見たらマイナス10℃。道理で寒いはずであった。
 
しかし…、と僕は道ゆく札幌の人たちを見ながら思う。彼らは厚着をしているように見えないのだが、寒くないのだろうか。分厚いダウンよりも細身のウールコートの比率が高いような気がする。
 
すすきのが近いせいかピンヒールのブーツで雪の上をサクサク歩いている女性もいたけど、なぜそんなことができるのか僕にはまったくわからない。
  
真冬の北海道民は並外れた身体能力の持ち主なのだ。