山手線目白駅 13:45
年明け最初の日曜日の朝7時前。
目白駅前は閑散としていて知らない駅に来たような気持ちになる。広場の真ん中に一本だけ立つクラシックな街灯の風情がよくて、彼方に見える豊島区のゴミ焼却場の煙突をそれで隠して写真を撮った。
まばらに駅に向かう人たちとすれ違いながら、今日の撮影場所であるお宅へ向かう。
朝7時から家に上がって起きたばかりの子どもの朝食を撮影するフォトグラファーもあまりいないだろう。
たっぷり寝たはずなのになかなか起きなくて、ぼーっとしたままごはんを食べる男の子は、きっと小学生、中学生になっても「早く起きなさい!」と怒られながら寝癖のついた頭で食卓に向かうのだろうな。
撮影プランの「とある日」は、ふだんの家族の日常風景を写真にしています。
散らかった家の中は絶対に見られたくないと思う人にはおすすめしませんが、当たり前過ぎてなにも記録に残らない日常を、少しでも留めておきたいと思う人にはおすすめのプランです。半日(6時間)で35000円、まる一日(12時間)の撮影では50000円。詳しくはこちらを。
https://www.miharayuu.com/toaruhi
先日一歳になったばかりの女の子は、ママの心のアイドルである。しばしば「かぁーいいねえ…」と呟く。きっと生まれてから一歳になった今日まで彼女は毎日そう思ってきたに違いない。
ただ「かわいい」写真を撮るのではない。「とある日」では日常で発せられるその言葉を代弁するような写真を撮りたい。
日常にはひとつとして同じ日はなく、それぞれに美しい。