尾道 17:05
五月晴れの空の下、家の中にこもって発送作業を進める。
午後4時過ぎたところで、夜ごはんの支度をして買物に出る。
仕事と家事の両立ってほんまに難しいというか無理だろうと思う。
先日、長野電鉄の善光寺駅ホームに、MD(ミニディスク)の広告ポスターが貼られたままになっているというのがネットで話題になっていた。なんでも1994年制作のポスターであったらしい。
その話題が電鉄会社に届いたのであろう。件のポスターは撤去されてしまったという。
ネットの情報に対してスマホやカメラを持った物見高い人たちが集まってくると、駅の安全を確保するのが難しくなるのは容易に想像できる。
トラブルが発生する前に、長野電鉄がそのタネを取り除いたのは賢明であった。ポスターの掲出期限もとっくに過ぎているだろうし。
ネット上では面白そうな情報があっという間に広がって、スマホの画面に表示されると、それは一瞬にして消費されてゆく。
それはまあ当然なことだし、それでもたらされる利益もあるだろう。
だが、それがはたして正解というか良いことなのだろうか。
一人でしみじみと味わえていたものが、大衆によってたかって消費され、失われてしまう。
なくなってしまっては元も子もないのである。
ネットの日常では、バズらないことのほうがよほど大切であるような気がする。