山陽本線岡山駅 16:42
東京に行く予定だったのをやめて、一日かけて尾道に帰る。
明日はまた一日かけて東京に行くから、物好きだなと自分でも思う。
世間が本格的な夏休みになって在来線電車はキャリーバッグを持った旅行者で混んでいる。
たいてい3人とか4人とか家族やグループで乗り込んでくる。
彼らは混んでいるのに一緒に座ろうとするから座れない。まごまごしているうちに空いている席が埋まる。
慣れている人達は、とりあえず分散して手近な空いてる席に座ってしまう。列車が進むにつれて、隣が空いたら移動して一緒に座ればよいのである。
電車の中では2019年に撮影した写真をひたすらレタッチしている。
3年前にもいい写真を撮っているじゃないかと自分で自分を褒める。
僕にとっての「いい写真」とは、子どもがカラッと楽しそうに笑っている写真である。それを撮るために子どもたちと遊ぶ。
「いい写真」はフォトグラファーによっても、撮られる人によっても違う。
レストランでの「おいしい料理」は実際に食べてみないとわからないが、写真は見てわかる。
できるだけその人にとっての「いい写真」に合うフォトグラファーを選ぶべきだ。そのためにホームページにはたくさん写真を載せるのである。
そんなことを考えながら仕事していた。
今日の作業BGMは桂文珍の落語である。小噺を次から次へと繰り出す高座で、まあようたくさんしゃべれるなあと感心しながら聴く。僕の1万倍くらいしゃべっている。
噺家さんはそれが仕事なんだろうけど、しゃべりながらどんなことを考えているんだろう。
早くも田んぼが色づいてきた。