北海道阿寒郡鶴居村鶴居西 11:58

 
 

 
夏の道東は朝が早い。
 
朝5時。街はまだ静かなのに、十分すぎるほど明るい。早起きできてよかったが眠い。
 


林業の仕事も朝が早い。
 
釧路の市街地から1時間ほど車で走って飯場へ着くと、そこからさらに車で30分ほどかかる現場に案内されて、作業風景を撮影する。
 
油圧ショベルに似たハーベスタという機械があるのは知っていたけど、実物を見るのは初めてだ。
 
立木を掴んだかと思うとあっという間に伐木して枝木を切り落としてしまう。迫力ある。
 
とはいえ見とれてる間はないので、どんどん撮る。
 

 
社員さんは朝7時に飯場に集まり、昼休憩が11時で夕方4時まで働く。
 
(就業時間が)長いですねと言うと、「長いっすね」と返してくれた言葉に実感がこもっている。
 

 
重機が入れない斜面の木はチェンソーで伐らねばならない。
 
夏場は蜂や蚋などの虫に悩まされる。
 
冬はさすがに休みだろうと思ったら腰まで雪に埋もれながら作業するそうで、自然相手に仕事する人の苦労は並大抵ではない。
  
今日の写真が少しでも役に立ってくれたら嬉しいものだ。
 
 


ナデシコの何かと待宵草。


林業を営む会社の求人サイトに載せる写真を撮る。林道をしばらく走ってたどり着く現場。冬でも腰まで雪に埋もれながら木を切っているという。たいへんな仕事だ。素朴な人が多いのだが、ちょっとやそっとのことでは動じない力強さを感じる。