北大阪急行電鉄南北線緑地公園駅 12:56
日曜日だが公園の人影はまばらである。
絶望的な暑さの中で陽にさらされながらキャッチボールしている親子もいて、すごいなあと感心しながら木陰から見ている。
撮影になれば同じように太陽の下で駆け回ることになるのだが。
毎年撮っている四人兄弟である。
みな一歳ずつ大きくなって、初めて会ったとき中学生だった長男くんは二十歳を過ぎた。体型が少し丸くなったけれど、二、三年前とそんなに変わりない。
変化は男子よりも女子に大きく訪れる。
今年高校生になった長女さんはすっかり大人っぽくなっている。ばっちりメイクしてくるから見違えてしまう。
女の子ってすごいなあ。見惚れてしまうよ。
暑さをしのぎつつ、みんなで遊ぶ時間。
写真を撮るために家族が集まれるのはこの時間しかなかったそう。
撮影終わってさよならを言い、六人の後ろ姿を見送る。
家に帰るというより、それぞれの場所に向かうのかもしれない。
子どもたちはバイトや部活に忙しくなり、ひとり一人の時間になってゆくだろう。
それでも家族の時間は続いてゆく。変わっても変わらないもの。
