尾道 16:50

 
 

 
家にいるときはスーパーに買物に行って食事を作り食後の片付けまでしているので、料理の並んだテーブルについて箸が出ていないと怒る人の気持ちがわからないというか、そういう人が実際にいるのだということに新鮮な驚きがある。

いろんな人がいて、それぞれに生活のスタンダードがある。
 
誰かと一緒に暮らしていると、その折り合いをつけるのもたいへんだ。
 


洗濯機に着た服を入れるときは表にしておく。洗って干して乾いた服はまた畳まれるから、そのときに表であるほうが裏返す手間がない。
 
ところがミチコさんは「畳むときに表にすればいいじゃない」と言う。

いやだから畳むときに表にするの面倒じゃろ?と言うと「ぜんぜん」と意に介さない。
 
それはそれでいいけれど、僕が畳む日も決して少ないわけではない。
 
面倒だと感じる僕がミチコさんの裏返しにされた服を表にして畳むことになるわけで、これは不公平ではあるまいか。
 
そういう気持ちも結婚生活が20年に及ぶといつしか諦めになるもので、今日も僕は正座して座り、ミチコさんの裏返しのまま乾いたTシャツを表にしてから畳んでいる。(洗濯物を畳むときって正座しませんか)



洗濯物に限らず、生活習慣の瑣末な違いは多々あって、逆にミチコさんが不公平だと思うこともあるだろう。家族や夫婦の生活とはそういうものです。
 
でも脱いだ服は表にしてから洗濯するほうがいいよね。