西武鉄道池袋線清瀬駅 12:58
神社の境内は木々の若々しい緑に彩られて美しいのひと言に尽きる。
それを背景に赤い着物を着た三歳の女の子が立つ。鮮やかだ。
前撮りではない七五三撮影。
ゴールデンウィークから五月下旬にかけてはお参りにも撮影にもベストなシーズンだと思う。着付けも神社も空いているし、何より新緑が美しい。
秋に七五三を予定しているなら春から初夏のこの時期に済ませておいたほうがいい。当日が慌ただしくなければ子どもの機嫌だっていいし、何より疲れないから。
撮影終えたあと、神社の近くに大衆食堂を見つけて入った。
神社の参拝客をあてにしたような立地だけど、昼時の店内に客の姿はない。カウンターの上に置かれたテレビはNHKの「のど自慢」を映している。
久しぶりに見た「のど自慢」の番組スタイルは僕が子どものときに見たときのまるで同じで、感動すら覚える。
「改革」や「刷新」といった言葉が賑やかな昨今。変わらないものには安心感がある。僕もそうありたい。