尾道 17:20
日が長くなった。ベランダでお酒を飲むのにこれ以上の条件はない。
散りかけの桜の木の上に上がる月を見上げながらグラスを傾けたりなんかして、僕はこーゆーことしてていいんだろうか。
飲み足りなかったので、ミチコさんと行きつけのバーへ。
マスターは古本屋の店主でもあり、店の壁には大きな本棚があって本を読みながら飲めるし、欲しい本があれば買える。
目についた本を手にとってページをめくってみるものの、マンガを含めて本を読まなくなってずいぶん経つ。写真の仕事をするようになってからはなおさらである。
この先の人生で再び読書にふけるときがあるのだろうか。あればいいなあ。
カウンターの上にテレビがあってカープの試合を流している。
開幕から調子の上がらないカープは今日も巨人相手に劣勢である。7回に追いついたものの8回裏に2点取られてが2-4となったところで店を出た。
なぜ僕はもう一杯フォアロゼのロックを注文しなかったのだろうか。
どんなに負けていても最後まで応援するのが本当のファンである。
9回表、菊池、さらにはベテランキャッチャー石原のタイムリーが飛び出し、カープは逆転勝ちした。僕は反省した。