東武バスウエスト川越駅神明町車庫線喜多町 15:49
川越の氷川神社が「パワースポット」として有名になってからというもの、狭い境内は参拝と観光の人々で溢れている。
神社としてはありがたいことなんだろうけど、フォトグラファーにとっては背景に必ず人が写り込むから撮りづらい。お宮参りに限らず、有名な場所というのは撮影には向かないものです。
お宮参りの主役の赤ちゃんはあまり笑わなかったけれど、気にせず写真を撮る。
三ヶ月くらいまでの赤ちゃんのロケーション撮影では、赤ちゃんの反応(笑うか笑わないか)はほとんど関係ないです。パパとママは写真に必死だけれども、生まれたての赤ちゃんはフォトグラファーの存在には気づいてもいないのだから仕方がない。
むしろ赤ちゃんが無事産まれたことの感謝と、これからの健やかな成長を祈ってあげてほしい。お宮参りというのは本来そういう行事のはずだから。
神社の裏手には新河岸川が流れていて、両岸には盛りを過ぎた桜並木が続いている。「そういえば今年はお花見してなかった」とママが言う。
赤ちゃんが生まれてそれどころではなかったのだろう。
この先何十回桜の花を見られるかわからないけど、赤ちゃんの人生は始まったばかりで、これが君が初めて見る桜です。