阪和線長居駅 14:47

 
  
 
 
 
 
小学校の制服を着た女の子ははにかみながら桜の木の下に立つ。
 
初めて撮ったときには公園の花壇の縁に座らせるときにも泣いていたのに。

彼女は今もおっとりして引っ込み思案だけれども、もうすぐ始まる新しい環境で健やかに成長してほしい。
  
 
 
満開の花を目指して、いろいろな人が公園に集まってくる。
 
ママ友グループが子どもたちを桜の木の下に集めてスマホで写真を撮っている。子どもは親の指示をぜんぜん聞かず、ふざけたりしてスマホをぜんぜん見てないけど、そういうものだ。
   
離れた場所では二十人くらい集まった宴会風情の老人グループが細った声で、♪はーるのー、うらーらーのー、すーみーだーがーわー、と滝廉太郎の「花」を歌いはじめた。
 
春らしい歌なのだが、違和感を覚える。ここ大阪やん。