尾道 16:58
発送作業を進める。
スナップライト以外の撮影プランをご注文いただいた方には、納品時にプリント写真をつけている。
銀塩プリントなので、DPE店にプリント用のデータを持っていく。
2月まではイオンのテナントに地元系の写真屋さんが入っていて、そこに頼んでいた。尾道に住んでから6年経つからお店の人とも顔なじみである。
しかしイオンは2月で閉店し、そのテナントも撤退。
仕方がないので、カメラのキタムラにデータを入れたUSBメモリを持ってゆく。
キタムラは親切だ。平日はお客さんが少ないからプリントの注文端末の前に座るとつつっと店員さんが近寄ってきて「わからなかったら聞いてください」と言う。
それはいい。が…なんとなく居心地が悪いのはなぜだろう。
もちろん僕はプリントの出来さえよければ文句をつける立場ではない。
僕を見る彼は、まるで実験用のモルモットを見ているようだ。棚の陰からじっと観察しているような…
注文を済ませ、出来上がる間に近所のドラッグストアで買物してまた戻った。
プリントを受け取るとき、注文票の控えが見当たらなくなったので名前を言ったら、別の用紙に名前と電話番号を書かされる。
そういうマニュアルなんだろうけど、彼は20分前に来たばかりの僕の顔をすでに忘れてしまったのだろうと思わないとやってられない。