高松琴平電気鉄道琴平線三条駅 14:48


 
 

ことでんの電車はうららかな春の陽射しを浴びながら、高松の市街地をゆっくり走る。
 
撮影が終わってほっとする。
 
一般的なニューボーンフォトは寝ている赤ちゃんを撮るのだが、僕の撮る写真はできれば起きててくれたほうがありがたい。
 
生後3週間の赤ちゃんは抱っこしているときはいいのだが、いざ寝かせようとするとすぐに泣き出す。
 
40分くらい抱っこと寝かせるのを繰り返しているとママのほうが精神的に参ってくるもので、これで泣いたら撮影中止にしようと思いながら寝かせたら、ぐずりが止まって目が開く。
 

   
撮影していると、様子を見に来たママの母上が「写真撮っても赤ちゃん覚えてないのにねえ」というようなことを言う。 
  
それはそうなんだけど、ではなぜ撮るかというと「見る」ためである。 
 
写真を撮らなくても日々赤ちゃんを見ている。
 
でもそれは川の水が流れるようなもので、あっという間に時は過ぎて見ていた顔の記憶は薄れてしまう。
 
もっとも自分のスマホでいくらでも写真は撮れるのだけど、やっぱりそれもデータの山の下に埋もれてゆくだろう。
 
フォトグラファーが撮った写真は「見る」ために残る。
 
生まれたばかりの赤ちゃんの肌触りとかその頃の気持ちとか。

 
 
山陽本線尾道駅 8:36 香川県高松市まで。

山陽本線新倉敷〜西阿知 9:41 今日は暖かくなるらしい。

山陽本線岡山駅 10:08 113系の分割作業を撮る人とそれを見ている人。

本四備讃線児島〜坂出 10:52 岡山から高松まで1時間足らず。

高松琴平電気鉄道琴平線高松築港駅 11:42 本日の撮影に。

高松琴平電気鉄道琴平線三条駅 11:55 初めて降りる駅というのはなんとなくわくわくするものだ。

香川県高松市伏石町 14:42 本日の撮影無事終わり。 ニューボーンフォトで寝かせると泣いてしまう赤ちゃん。どうなるかと思ったけどなんとかなった。よかった。

ことでんの楽しい踏切。


高松琴平電気鉄道琴平線三条駅 14:45 一宮までの琴平線は1時間4本あってすぐに電車が来る。

予讃線高松駅 15:09 尾道に帰ります。駅のコンビニで「金稜」の小瓶を忘れずに買う。


本四備讃線坂出〜児島 15:37 橋を渡ってる間は仕事しない。

尾道 17:54 ただいま。


満月の夜は飲みに出かける。