山陽本線米原駅 15:56
関西から東海にかけての車窓に流れる桜はほぼ満開になっていて、週末は花見に繰り出す人も多かろうと思ったら、前線が太平洋に居座って雨が降り続くようだ。
桜の咲く時期にこれほど雨が多いのは近年なかった気がするが天気には文句のつけようもない。なるようになるだろう。
姫路駅に着いたら東海道貨物線で貨物列車の車両トラブルで新快速が軒並み運休となっていて、これなら先発した湖西線方面の新快速で京都まで行けばよかったと思ったが後の祭りである。
結局1時間ほどホームで待っていたろうか。ようやく野洲行きに乗ったものの、野洲での米原行きの接続はなく、予定より2時間遅れで大垣行きに乗る。
ホテルで飲み始めるのが夜0時を回ってしまうが仕方がない。
それにしてもコロナ前と比べて列車の本数が大幅に減っているのがなんとも残念な気持ちにさせられる。
同じ兵庫県内なのに、昼間の山陽本線姫路〜相生間が1時間1本しかないというのは少なすぎる。もはや姫路から西はローカル線である。
この先、減り続けることはあっても増えることはあるまい。
本数が減って不便になると乗客が減ってまた本数が減るという悪循環。
車と道路があればいいというものではない。鉄道やバスがないと外部からその町に行くハードルが一気に高くなる。
人の行き来が少なくなると、自然と経済活動も少なくなる。
国が衰退するのも道理であろう。
電車がたくさん走っている東京や大阪に住んでいると気が付かないかもしれないけど、公共交通機関が消えてゆく地方は、この国の数歩先の未来でもある。