尾道 17:28

 
 

   
スーパーの野菜売場に半分に切られた大根が置いてある。
 
大根一本では多すぎるというお客さん向けにカットされたもので、透明のビニールに袋詰めされて売られている。
  
袋の裏にはご丁寧にも大根を三分割したイラストがあって、上は甘味があってサラダ向けとか下は辛味があるので大根おろしがよいなどと説明が添えられている。
  
まことに日本的な親切さであって感心する。 
 
 
 
あらためてその台を見てみれば、大根の上半分の袋は二つしか残っていないのに、下半分のものは20個くらい残っている。 
 
なるほどこんなに需要が違うなら、上と下で値段を違えてもよかったのではないかと思いながら、下半分の大根をカゴに入れる。
 
大根特有の辛味が好きというより、部位にこだわりがないから、需要の少ない残っているものを選んだだけである。
 
上半分は好きな人が買うだろう。
 
 
 
 
どうも僕は天邪鬼というか、ほかの人たちが選ばないものを選んでしまう傾向にある。 
 
それがいいとか悪いとかそういうことではなくて、そういう性格なんだろう。
 
性格だから仕方がないが、多少の損をしているという気がしないでもない。

 
 







今夜のおさんどん。 豚と茄子の塩炒めおろしがけ がんす サラダ