尾道 16:26

 
 
   
税務署は埋立地の海沿いに建てられており、階上で働く職員の人たちは仕事の合間に海を眺めることだろう。
 
一階の入口を入ってすぐのところに病院の受付のような小さなカウンターがあって、一人の若い職員が青いジャンパーを着た男の確定申告の受付をしていて、僕はすぐその後ろに並ぶ。海は見えない。
 
 
 
明日が締め切りなのに空いててよかった。ほどなくして順番が来て書類を差し出す。
 
ついでにそのまま税金を納めようとすると、領収書を出しますので、と番号札を持たされてベンチで待つように言われる。
 
税務署で税金を納めるのは面倒な作業らしく、次は口座振替でお願いしますとハガキのような申込書を手渡されたが、昨年ももらったような気がするな。
 
気がつけば、僕の後ろに四、五人ほどが並んでいる。カウンターの奥からもう一人年配の職員が出てきて「次の方どうぞ」と声をかける。
 


領収書が出てくるまで5分ほどかかったろうか。
 
カウンターの上には男女が両手を繋いだ輪っかのなかに税と記されたシンボルマークとともに「この社会あなたの税が生きている」という標語が掲げられている。
 
私たちの生活は少なからず税金によって守られているのだが、それは預託金のようなものである。
 
しかし政府にとっては故安倍さんが言ったように「税収というのは国民から吸い上げたもの」であるそうだ。
 


教育とか福祉とかその他の公的サービスというのは税収のおこぼれで存在しているのではない。
 
納めたお金は「社会」のために生かしてほしいものである。ほんまにお願いします。

 
 
無事に申告が終わって、ささやかな解放感を覚えながら海沿いの道をゆるゆる自転車を漕いで帰るのは気持ちがいい。
 
今夜は冷やしているワインでも開けるか。
 
 











今夜のおさんどん。 手羽元とエリンギの塩焼き 蕪のオリーブオイル掛け サラダ