東海道本線掛川駅 10:12
近頃は人手不足という4文字を見ない日がない。
教師、看護師、大工、船員、バスやトラックの運転手、飲食店コンビニなどのアルバイト、そのほかいろいろ。
まずもって50年前から子どもが減り続けているから、従事する人の絶対数が少ない。
政府は異次元の少子化対策などと喧伝しているが、関連予算を倍にするのに10年ほどかかるそうだから、やる気はないんだろう。
代わりに外国人労働者を増やそうとしても、円の価値が下がり続けているから、日本で働いても得しないのは誰でもわかる。
前に挙げた職種は(アルバイトを別にすれば)どれも拘束時間が長いわりに賃金が低いし、求められる仕事内容も多い。
どうも社会の基幹的な職種ほど、長時間労働低賃金になっていやしまいか。
いくらやりがいとかリスキリングとか言ったところで、収入が増えない仕事に人は関心を持たない。
人が少なくなれば、相対的にひとり一人の存在価値が上がりそうなものだけど、どうしてそうならないのか誰か教えてつかあさい。
今日は電車に揺られて尾道に帰るだけ。
駅員さんに運転士さん車掌さん、添乗してくる保線の作業員さんを見る。
電車を安全に動かすためになくてはならない仕事である。
出張撮影のフォトグラファーという、あってもなくてもいいような仕事をしていると、ときどきなんだか申し訳ない気持ちになるのである。