東海バス板戸一色線原田口 13:05
伊豆半島の先端下田まで来ると南の国に来たような感じがする。
緑の木々の下にはくっきり濃い影ができている。初夏の陽射しはきりりと強いが風はまだ涼しい。
五歳の男の子の家族は七五三をするために東京から来た。
なぜ下田なのかとパパに問うたら、毎年来ているからだという。あまり深い理由ではなさそうだ。
七五三の彼にとっては東京でも下田でもどうでもよくて、朝からママに着物を着せられてじっとしていなければならないのは面白くなくてつまらない。
七五三で神社に連れてこられる子どもがたいがいつまらなさそうにしているのは楽しくないからで、親がスマホを構えて「にっこりして」と言っても笑うわけがないです。
撮影ではとりあえずちょっと遊んでお参りして、また遊ぶ。
神社は海のすぐそばで、太平洋に面した岩場の上には赤い鳥居が立っていて「映え」スポットになっている。今日はいい天気でよかった。海の青さがひときわ冴える。
記念写真はみんなでたくさん笑う。彼が「なんかたのしい」と言ってくれたから、よかった。
お菓子なんかで子どものご機嫌を取らなくても、七五三は十分に楽しい。
伊豆急行伊豆急下田駅 13:47 (2日間かけて)尾道に帰ります。今日は名古屋まで。 下田駅の土産物屋を冷やかして、地酒か地ワインを買おうかと迷って買わなかった。荷物が重くなるというのもあるけど、やや気持ちが落ちてるせいだろう。