山陽新幹線福山駅 17:34
気がつけばもう真夏の入口。
照りつける陽射しに公園の緑が濃い影を作っている。
結婚式をしない新郎新婦だけど、写真は撮る。
色打掛、カラードレス、ウェディングドレスと三回着替えてカメラの前に立つ。
やった人はわかると思うけど、衣装をまとって写真を撮られるのは結構たいへんで、それをほぼ一日がかりでやるのだから相当疲れます。
しかし、二人は撮影終わってもぐったりした様子も見せない。なんならまだもう一回くらい撮影できそうな雰囲気なのは、若さの証拠だ。
撮影しながら好きな食べ物を尋ねる。
新郎はイチゴ、新婦はチョコレート。
なんとも初々しいというかかわいらしいというか。
体の線が細く優男と見えた新郎だけども、溶接工として毎日汗だくになって働いているという。強さを見せない強さか。
一緒に撮影に来ていた新婦の母上は早く孫が見たい様子だったけれども、もうちょっと二人だけの時間を楽しんだっていい。
末長く幸せになってほしいと思う。結婚おめでとう。