東海道本線草津駅 17:32
今日もママはやり切った。
姉妹の誕生日は5月23日と5月25日である。二人で記念写真を撮るにはまことに都合が良い。
とくに妹ちゃんは一歳になる。選び取りに一升餅、スマッシュケーキもやらないといけない。
二人目の子でもママは手を抜かない。家の1階と2階にそれぞれフォトブースを作る。
2階のそれは昨今流行っている大量のモノクロ写真のプリントを壁と床に敷き詰めたものである。壁と床合わせて幅3m×長さ4m。圧巻。
よくまあここまで仕上げたものだとひたすら感心するばかり。
子どもは親の苦労を知らない。ただ無邪気に遊んだりケーキを食べたりする。(妹ちゃんの食べっぷりはすごかった)
それでいいのだろう。親は子どもが幸せならばそれで幸せなのだ。
予定していたカットを撮影し終えて、ママはようやくほっとした表情を見せる。
家は新築したばかり。ここが子どもたちの実家になるのだと思うと、なんだか感慨深い。僕の家じゃないけど。
家族の物語はまだ始まったばかりのようである。
滋賀県草津市西渋川 16:52 本日の撮影無事終わり。三歳と一歳姉妹の誕生日記念写真。お姉ちゃんは三歳になりたてなのによくしゃべる。誕プレにストライダーを買ってもらっていたが、乗りこなすのに時間はかからなさそうだ。妹ができてから一気にお姉さんになった感がある。
東海道新幹線米原〜岐阜羽島 18:45 電車に乗ってるときや街の中を歩いているときに景色を撮る。 その写真に人を入れたくなってしまうのは、見知らぬ誰かとそこを通りかかった僕との1000分の1秒の邂逅が好きだから。シャッターを切るその瞬間だけ僕とその人の間に何かの関係が生じている。