大阪環状線寺田町駅 12:17
太陽が真上から照りつけて、濃い影を落とす。
まことに撮りづらいことこの上ないが、夏ならではの写真であろう。
まだ一ヶ月半の赤ちゃんはずっと寝ていて起きる気配がない。二歳にならないお兄ちゃんは狭い境内をちょこまか歩き回る。
暑い眩しいに加えてお兄ちゃんの相手をしたり荷物を運んだりと、おじいちゃんおばあちゃんも気が休まるひまがない。
二人目のお宮参りはかくも忙しい。
なんとか無事に祈祷も写真も撮って家に戻ればほっとする。
ようやく目を開けた赤ちゃんの写真を10分ほど撮ったらまた寝てしまった。
歳が近い兄妹はどんなふうに大きくなってゆくのか楽しみである。
駅まで環状線の線路に沿って歩く。
焼けつく陽射しに笑ってしまいそうになる。いやーあっついわー。
こういうときは日傘の出番だ。焼けつくような陽射しは遮れるけど、それでも照り返しの熱気が足元から上がってくる。
三連休の最終日の昼下がりとあって出歩く人は少ない。
自転車に乗った人とすれ違うが、女性はほぼ間違いなく「さすべえ」で日傘をさしている。
さすべえは自転車のハンドル部に傘を固定するアタッチメントである。
大阪の街中を歩くと、さすべえで傘をさして自転車を漕ぐ人をいたるところで見かける。
製造する会社曰く「正確な数字はないが、販売先は半分以上が大阪だろう」ってほんまですか。
さすべえで日傘をさしても、さほど陽射しを防いでるようには見えないのだが、なぜそれほど大阪のおばちゃんはさすべえが好きなのか。
これは夏休みの自由研究のテーマにしたら面白いんじゃないか。