尾道 17:24
そういえば尾道で毎年恒例だった花火大会が今年は久しぶりに開催されるんだなと思い出して日程を見てみたら、やっぱり出張の予定になっていて今年も見られない。
尾道に住んで11年過ぎたのにまだ一度も見てないのだが、これはまあ仕方がない。
今年は各地のお祭りも再開されそうで、夏は賑やかになることだろう。
コロナも感染状況が第9波だと言われているけれども、もはや外出制限も自粛もないだろう。
あとは自然に任せて収束を待つだけだ。
結局のところ、2020年春からの3年間はなんだったのだろう。
東京アラートだのと言って都庁やレインボーブリッジが赤いイルミネーションになったり、医療関係者への感謝だと言ってブルーインパルスを飛ばしたり。雨合羽を市民から集めたり。
感染者数がずっと多くなってからは、もはや打つ手なしといった感じでほとんど対策なされなかったような気がする。
レストランのアクリル板もコンビニレジのビニールシートも、あれは役に立ったのだろうか。
当初皆が争うように接種したワクチンだって、後になって後遺症が問題になったりした。
それらは大して検証もされずに、自然に忘れ去られてゆくのだろう。そういうものだ。
しかし、それでもまだ続くのがマスクとスーパーの入口に置かれているアルコールスプレーである。
これはこの先も続いていきそうな気がする。
2020年から後に生まれる日本の子どもたちは、それが当たり前の風景になるのだろう。
「不審物を見かけましたら、お手を触れずにお近くの駅係員または警備員にお知らせください」
電車に乗って当たり前のように耳にするこのアナウンスを、1995年の地下鉄サリン事件の前には聞いたことがなかったように。
