東京都中野区新井 11:19
東京の公園でいつも困るのは人の多さ。人口に対する公園が少なすぎだ。
ジョギングする人、模型飛行機を飛ばす人、犬を散歩させる人、そして小さな子どもと親たち。入り乱れるようにして、それぞれの休日を過ごしている。なんだか落ち着かない。
撮影中、ここなら人が来ないだろうと思って入った木立にも、大人と子どものグループがやってきて鬼ごっこのような遊びを始める。お互いさまだから文句は言えないけど、撮りづらいことにかわりはない。
10歳、8歳、5歳の三人姉弟はてんで好き勝手に動いてまとまらない。子どもというのはそういうものだ。
とはいえ、家族で公園で一緒に遊ぶということが、この先あとどれだけあることだろう。
一番上のお姉ちゃんが中学生になれば家族揃ってどこかへ出かけることもほとんどなくなるのではなかろうか。
両親は言うことを聞かず動き回る子どもを注意するのに忙しいが、それもあと数年で終わりが来そうだ。
思春期の子どもは親と一緒に写真を撮られるどころか、並んで立つことすら拒否するかもしれない。
僕は子どもに嫌がられながらでも、家族の写真を撮り続けてみたい。
撮らなければ写真は残らないから。