尾道 17:54


 
 
 
台風は東にそれて大阪へ行き、尾道では午後には陽射しも出た。
 
暴風雨による被害が次々にネットに上がってくる。ほとんどが京阪神地域である。
これだけ見れば被害はそこだけのような気がしてくるが、実際は単純にネットにつながる人が多いだけであって、それ以外の地域もかなりの被害を受けているはずなのである。
 
往々にしてネットではマイノリティの声が消されてしまうが、行政はそういうところにも目配りしてほしいと思う。
 

田中泰延さんという方が、こうつぶやいておられた。

<窓から見た、無数の、空を埋め尽くす、紙切れや、ビニール袋や、捨て看板や、なにか長い竜のようなものや、パラボラアンテナや …忘れられない光景だった。こちらの窓に当たったらタダでは済まないのがわかっているのに見とれてしまう。たぶん爆撃があっても人間は見とれてしまうのだろうな。>
https://twitter.com/hironobutnk/status/1036963497588871168
 
 
誰だったか忘れたが、第二次大戦中、空襲のときの銀色に光るB-29の編隊がきれいだったという記述を読んだことがある。田中氏はまさしくそれと同じことを感じていたのだろう。
 
他の動物だったら身の危険を感じて一目散に逃げ出すだろうが、人間はそれに見とれる。
それは人間にとって本能の欠如ということか、それとも感性の発露か。
 
いずれにしても、人が「きれい」と思う感覚は身の破滅につながるかもしれない。
そういう観点からすると、芸術家は生死の境目にいるのかもしれぬ……
と、酒を飲んで考えながらこの文章を書いているところ。