山陽本線三ノ宮駅 22:16

  
 
 
 
新郎新婦から事前に送られてきた二次会の進行表の様式に見覚えがある。
「AMP=オーセモーション・プロダクツ」という表記が隅っこにあって、撮影前からなんとなく安心する。

結婚式二次会の企画やプロモーションをしている会社が間に入っているから、進行がぐだぐだになってしまうことはないだろう。

結婚式の二次会では、パーティーの時間は2時間なのが一般的で、お店もそのつもりで営業している。幹事さんが仕切り慣れてなくて進行が押すと、パーティーの終わりがドタバタになってしまって、写真を撮っている僕のほうがハラハラしてしまう。

今日はそんなことはなく、ゲームも歓談も楽しんで、タイムスケジュール通りにお開きとなった。
 
 
新大阪駅近くのホテルにチェックインする前にコンビニに寄る。
 
制服のシャツを着たおばさん店員が、知り合いらしきお客さんと立ち話している。レジを打っているのは大学生ふうのバイトの男の子である。
   
彼は見るからに嫌々仕事をしているふうで、動作が緩慢である。おしゃべりを続けるおばさん店員のほうをときどき鋭い目で見ているから「なにサボってんねんボケが」と心の中で毒づいているかもしれぬ。
 
弁当をそのまま袋に入れようとしたから温めてくれと言うと、彼はなにも言わずにレンジに入れ、タイマーがゼロになるまで扉の取っ手に手ををかけて、指先でコツコツとレンジを叩き続けた。