東京都中野区沼袋 13:32
やや蒸す9月中旬の昼下がり。
沼袋神社の境内はさして広くはないが、能舞台まであり、僕がいる間に和装の前撮りカップルが3組やってきた。
新郎新婦はフォトグラファーの指示でポーズを作り、笑うように求められて写真を撮っている。なんだか事務作業をしているような前撮りである。
お宮参りの家族は少し遅れてやってきた。パパとママのご両親とご兄弟まで含めて9人である。
はじめは、撮影開始時刻の30分以上前に集まって祈祷する予定であったらしい。
しかしそれだと、僕が着く頃にはお宮参りというイベントは終了してしまっているわけで、そこから1時間の撮影をすると大人たちはみな飽きてしまうのである。
そういうことをメールで書いて、祈祷の時刻を遅くしてもらった。
七五三でもそうなのだけど、写真をたっぷり撮ってもらおうという意図なのか、祈祷を済ませてから撮影を依頼される方がいらっしゃるけど、それはおすすめしません。
前述の通り、撮影が始まるときに家族の中ではすでに「終わっている」わけで、とくに子どもは終わってさっさと着物を脱ぎたいなんて思ってるわけで、そこからテンションを持ち上げるのはたいへんなのです。というわけで、できるだけ祈祷は撮影とセットでお願いします。
お宮参りの赤ちゃんは概ねご機嫌で泣くこともなく、寝ることもなく。
参集殿で寝かせて赤ちゃんだけの写真も撮れたし、家族には満足していただけたと思う。