さいたま市大宮区宮町 14:54



 

 
 
撮影終えて氷川神社の長い参道を歩いていると、ぽつりと雨が降り出したかと思うと、少しずつ雨脚が強くなってくる。撮影中どこかに傘を置き忘れてきたと気づく。
 
もともとよく忘れ物をするのだが、今日一度も開くことがなかった傘を置き忘れて来たとたんに雨が降り出すのであるから、自分の間抜けさ加減を嘆くほかない。 
 
あいにく駅近くまで15分歩かなければコンビニもない。諦めて濡れながら歩く。このあとはホテルに帰るだけだから、まあいいか。台風が来る前に撮影できてよかった。
 
駅に着くと大きな液晶モニタが改札前に置かれていて、夜8時以降は電車の運転を取り止めるから早く帰るように、というような文章が表示されていた。さながら戒厳令のようだと思う。
 
 
七五三のシーズンを迎えて、神社には着物姿の子どもをちらほら見かけた。
  
三歳の女の子は始めは緊張した表情だったが、人見知りしない子だったので、すぐに打ち解けた。
 
彼女はよくしゃべる。三歳といえども弁が立つ。僕がふざけると真面目な顔で注意してくれる。彼女と口喧嘩したら負かされそうな気がする。男と女では根本的に頭の中の構造が違っているのだろう。