七五三の撮影。
女の子は緊張気味ながらも、自分がどうすればよいのかよく理解しているようで、ぐずることもない。なかなか賢い子であった。
宮島を離れるフェリーには修学旅行の小学生が2校大挙して乗り込んできてたいそうにぎやかである。甲板を埋め尽くした子どもたちは、ですれ違う船に手を無邪気に振っている。微笑ましいが、その光景を見て戦時中の学童疎開船「対馬丸」を連想してしまうのが僕である。
フェリーは魚雷に沈められることなく10分ほどで対岸に着く。ハッチが開いて駆け出しそうになる子どもたちを先生が「はーしーりーまーせん!」と制止する。引率ご苦労さまです。