東陽バス志喜屋線斎場御嶽入口 17:11







 
 

バスを待っていたら、一台のタクシーが停まり、運転手のおじさんが出てきてバス待ちの外国人旅行者に話しかけ始める。
やがて彼は僕に向かって「お兄さんどこまで行くの?」と聞く。那覇だと答えると、「830円。バスと同じ」と言う。バスを待っていたのは僕を含めて4人。つまり4人全員を乗せて那覇まで運ぶということ。
 
外国人ははじめから彼を相手にしていなかったし、僕もあっさり断ると、彼は未練がましく「(バスは)渋滞するから時間かかるよ」などと言う。がんばって営業している彼の期待に応えたい気もするが、狭いタクシーに乗るよりは、バスに長時間揺られるほうが好きな僕を相手にするのが間違いなのだ。