東京地下鉄丸ノ内線新中野駅 15:36
小さな公園の紅葉が美しく色づいていて、とても見事だ。
春に桜が咲くと、花見と称して野外宴会がそこかしこで開かれるのに、秋に紅葉を愛でながら酒を飲む風習がないのはなぜだろう。
気温だってそんなに違いはないのだから、紅葉にちなんで赤ワインなぞ飲んだっていいのだ。というか、来年の秋は尾道にいるときそれやろう。
年賀状に使うであろう家族写真を撮る。
2年前にお兄ちゃんの七五三の写真を撮ったときは弟くんに泣かれて困ったものだが、今日はまあまあ一緒に遊んでくれた。
それでも最後のほうは飽きられてしまったので、まだ僕の修行が足りない。子どもと遊ぶのはほんとに難しい。
撮影終えて駅に向かって歩く途中で、僕のハートを射抜くような古い建物を見つけた。
昭和20年代後半から30年代前半に建てられたと思える。木造モルタル。映画館のような外観であるが、看板屋さんであるらしい。入口の引き戸が新しいサッシであるところを見るとまだ現役であるようだ。
中野区長さん、この建物をこのまま区の重要文化財に指定しませんか。