東京モノレール天王洲アイル駅 17:34


  
 
 
 
代々木八幡宮は鎌倉時代から続く神社で、境内には古い大木がいくつか残る。作家の平岩弓枝の実家であるというのを知って少し驚いた。
 
あまり目立たない場所にあるにもかかわらず、参拝の人が後を絶たない。境内に置かれた休憩用のパイプ椅子をお借りして、急いで集合写真を撮る。 
 
先だって打合せをした新郎新婦は、どうしても神社の回廊で写真を撮りたいということで、プランナーさんに事前に撮影時間を確保してもらっていた。
 
それでも手早く撮らないとスケジュールに支障が出る。披露宴会場は天王洲なので、代々木からの移動に時間がかるから。
 
 
海に近いレストランでは、披露宴の後の東京湾クルーズを売りにしていて、ゲストは船の中でデザートビュフェを楽しむ。キャビンはさほど広くないので、新郎新婦とゲストとの距離が近くなるのがよい。
 
  
船がレインボーブリッジの真下を通るときに、デッキで新郎新婦の写真を撮るのがお決まりになっているようで、キャプテンがしきりに外に二人を連れ出そうとする。
 
ちょうどおしゃべりに花が咲いているときだったので、無理にそれを中断させて撮らなくてもよいような気もするが、彼の気持ちもわかるので頃合いを見計らって二人に声をかけた。
  
 
結婚式にかける想いは人それぞれで、いつもそれを探りながら写真を撮る。
 
つきあって8年目にようやく結婚を決めた二人は、今日この日にどんな感慨を抱いたろう。慌ただしくて落ち着かない一日であるけど、写真を見て感じた気持ちを思い出してもらえたらと思う。
 
結婚おめでとう。末長くお幸せに。