中央本線武蔵境駅 12:15
三歳の七五三をするだけでもたいへんなのに、お宮参りも一緒となると盆と正月を合わせたようなたいへんさになる。
赤ちゃんは生後六ヶ月だがまだ小さい。早産でずっと病院にいて退院したのが二ヶ月前という。たいへんでしたね、としか言えない。
その間の夫婦の苦労は推しはかるしかない。
つぶらな瞳三歳の男の子が好きなのは電車ではなくバスである。
七五三はまったく気が進まないから、「終わったら西武バスに乗る」の言葉に釣られて神社に向かう。
もっとも神社に着いて遊び始めればあとはずっと笑っている。
パパとママは彼と一緒に遊ぶのたいへんだけど、子どもは親の助けがなくとも勝手に遊ぶし、勝手に大きくなってゆくものだ。
日々の子どもとの暮らしは忙しく、瞬く間に時間が過ぎてなにもできない。
それはもう仕方のないことであって、どうか自分の体を労ってほしいと願わずにいられない。
健康第一。まずは親自身が健康でなければならない。
祈祷が終わって、やれやれと帰ってゆく家族の姿を見送るたびにそう思う。
東京都武蔵野市境南町 11:52 1件目の撮影終わり。三歳男の子の七五三と一緒のお宮参り。 男の子を見つつ赤ちゃんも見なければならないパパとママは、撮影が終わると「やれやれ」といった風情で帰ってゆく。ほんまにたいへんだったろう。赤ちゃんがずっと寝ていてくれて親孝行であった。