山陽本線土山駅 12:31
お宮参りの赤ちゃんは三男である。
長男と次男は六歳と四歳。歳がやや離れているから兄弟喧嘩もしないだろうし甘えん坊になるかしらん。
写真を撮りながらそんな想像をしている。
お兄ちゃんたちは昨年七五三を済ませたのに、着物を着てきた。
ママはせっかくの機会だから七五三っぽい写真も撮ってしまおうと考えたらしい。それはそうだ。
神社に着いて車から降りた次男くんは指をくわえているが、遊び出せばすぐに慣れて動き回る。
小さな子どもが指をくわえたり、上の歯を下唇の上に乗せていにっとしているような顔になるのは、不安や緊張の現れだから、そういうときは写真を撮るより遊んだほうがいい。
楽しくなった男子二人はひとときもじっとしていない。
男の子ってそういうものだ。今はおとなしく寝ている赤ちゃんもいずれそうなる。
神社から自宅に向かう途中の車の中で、二人は「おなかすいたー」と言い募る。
「めっちゃ食うんすよ」運転しながらパパが僕に言う。「どんだけ食うんだってくらい、
神社で動き回っていた二人を見ればさもありなんである。
「これで中学高校んなったら、親はモヤシしか食えへん」冗談とも本気ともつかない台詞を彼は言う。
元気な男子三人を育てるのはたいへんだ。
公的な補助はもっとあってしかるべきだし、税金はそういうことに使ってください。
兵庫県明石市魚住町清水 12:08 本日の撮影終わり。一ヶ月赤ちゃんのお宮参り。三兄弟で六歳と三歳のお兄ちゃんは七五三の着物を着てきた。七五三は昨年済ませているそうで、一年遅れの「後撮り」は初めてかもしれない。