東海道本線浜松駅 12:55
子どもによって好きな遊びは違うし、笑うツボも違っている。
初めましての子どもはもちろん、昨年撮った子でも成長して変わってくるから、撮影の始めは毎回手探りで子どもとは遊ぶ。
五歳のお兄ちゃんは遊びに誘っても虫に夢中だし、三歳の妹はちょっと遊んで「もうしない」ぷいと横を向いて離れてしまう。
それでも二人が楽しいと思うことを探して遊ぶ。楽しくないと子どもは笑わないから。
秋晴れの神社はお参り日和だ。参拝の人もそれほど多くなく、境内にはのんびりした空気が流れる。
出張撮影のフォトグラファーを呼んでいる人も何組かいた。
家族がご祈祷を受けている間、見るともなしに他の家族の撮影風景を眺める。
七歳の女の子はさすがにフォトグラファーの指示を聞いてその通りに動いている。
別の五歳と三歳の兄妹はフォトグラファーの呼びかけにも馬耳東風という感じで石を掴んでは落としている。
よく見かける光景だ。どちらも子どもがあまり楽しそうでないのが少し気なるけど、僕がそう感じるだけなのかもしれない。
ご祈祷が終わって記念写真を撮ったら「つぎなにしてあそぶ?」
神社の隣に公園があるのはありがたい。平日の昼間だから誰もいない。多少大騒ぎしても大丈夫だ。
楽しく遊んでお腹が空いて、家族は帰ってゆく。
お兄ちゃんから「こんどうちにあそびにきていいよ」とのお言葉をいただきました。