阪急電鉄宝塚本線山本駅 12:38
その男の子が三歳のときは「世に七五三というものありせば我もしてみん」というわりとミーハーな動機で着物を着て神社に行き、よくわからぬままに祈祷を受けて帰ってきたという感じであったように思う。
それから二年が過ぎ、また羽織袴を着て家から神社に歩いて向かう。
もう抱っこをせがむような年ではない。
三歳の頃ははるか遠く感じた道のりも二年経てば短く感じるようになる。
祈祷のときの玉串奉奠もママと一緒にきちんとこなす。
二年前はふやふやしてた子が大きくなったなあ。
苦手なものが減り、できることが増えた。子どもゆっくりと確実に成長する。
紙風船を気に入って遊んでくれたのは意外であった。
撮影の小道具として紙風船を持ってゆくのであるが、小さな子どもにとって紙風船はまったく面白くないらしく、すぐに見向きもしなくなる。
彼は家族と一緒に紙風船を手で弾いて遊ぶ。
静かで大人しそうに思えたが、実際はやんちゃな男子なのかもしれない。
二年前の幼さが消えて、彼の横顔には少年の面影が宿り始めている。
大阪環状線福島駅 9:07 駅のそばにある市立上福島小学校は運動会の日。 観客の保護者は入れ換え制なのか、校庭の周りの道路に列を作って待っている様子。都会の小学校はたいへんだな。
阪急電鉄宝塚本線大阪梅田駅 9:23 本日の撮影に。 先頭車の最前部のシートに座っていたら、豊中から母子が乗ってきて明らかにそこが目当てであったから席を譲る。母親はまったく興味なさそうなのに、子どもに付き合ってたいへんだと思う。