広島県三原市港町 12:52


 
 
世の中に口コミほど当てにならぬものはない。
 
そもそも他人の感想がそのまま自分に当てはまるという保証はどこにもないのであって、口コミを当てにして期待して行ったらがっかりしたという例は数多ある。
 
 

ミチコさんはどこで知ったのか、三原駅裏にあるラーメン屋さんが「ちょーおいしいらしいよ」と言う。
 
ラーメンという食べ物はそれほど当たり外れがあるわけではない。たいていのラーメンはおいしい。
 
新しく行く店の味を知りたいと思うのは人として当たり前のことである。じゃあ行ってみよう。
   

 
「来々軒」は間口が一尺にも満たない狭い店である。5、6人が座れるカウンターと4人がけのテーブルが3卓。

カープ優勝時の写真が店内に飾られていて、そこには北別府や衣笠が写っている。
  
昭和40年代の店の前を写した写真もあって、今は駐車場になっている路地を挟んだ店の前にも家があったらしい。店が半世紀以上も続いているのはすごいことだ。
 
ラーメンと餃子を注文して待つことしばし。

餃子が先に来て、それからラーメン。
 
尾道のとは違ってちょっと豚骨が入っているようだ。やや麺が硬めだが、おいしい。
 
ラーメンもだが餃子がおいしい。これはよかった。お持ち帰りしたいくらいだ。
 
食べ終えて店を出る。
 
ミチコさんにとっては想像していたものと違っていたようである。

世の中に口コミがなければもっと幸せになれるような気がするな。
 
 


三原市本町「来々軒」の中華そば。 どこで聞いたかミチコさんが行きたいとアピールするので訪ねてみた。尾道と三原のラーメンは違う。三原は広島寄りのラーメンだ。ミチコさんの想像と違っていたようで「他人の評価は当てにならんよね」と言っていた。先入観のない僕にはおいしいラーメン。






帰りの電車でパルムを食べるミチコさん。

海が見える電車。