長崎本線長崎駅 10:45





 
 
 
佐世保行きの快速「シーサイドライナー」に乗る前に、駅前にある県営バスターミナルに寄って写真を撮っておく。

昭和のままで時間が止まったような建物である。一階の片隅にあるうどん屋さんは、朝からおでんを肴に飲むおっさんたちがいる。肉うどんは長崎らしく甘い味。そういえば、昨夜食べた地元の弁当屋さんが作ったハンバーグ弁当のデミグラスソースも甘かった。子どもの頃に食べた懐かしい味である。
  
諫早でJ1に昇格したばかりの長崎Vファーレンの試合があるらしく、わずか2両の列車は都会のラッシュ並みに混雑した。対戦相手は浦和レッズであるらしい。車内に赤いユニフォームを着たサポーターが目につく。地元のVファーレンサポよりも数で目立つ。レッズには熱心なファンが多いのは知っているが、埼玉から長崎までよく応援に来るものだ。
 
諫早で降りたサポーターはスタジアムを目指す。「スタジアムは駅から徒歩30分です。健康のために歩きましょう」というアナウンスが流れている。行きはまだよいが、帰りは疲れ果てるのではなかろうか。とくに負けたらなおさらだ。いらぬ心配をしてしまう。