泉北高速鉄道光明池駅 17:48


  
 
 
 
朝方降っていた雨が上がり、冷たい風に吹かれながら、小さな公園で新郎新婦の写真を撮る。
二人が通う小さな教会での結婚式であった。
   
新婦には今春高校生になる娘さんがいる。式が終わってから、新郎新婦は結婚に至ったお互いの心の過程を列席者に向かってスピーチした。いろいろな困難があって辛かったようだが、二人にとって必要な期間であったのだろう。信仰に助けられたのはよいことだ。牧師の先生は言う。神様の前では私たちはみな等しく罪人であるから互いに赦し合わなければならぬ。
  
披露宴は教会員さんたちの手作りで、みなでテーブルや椅子を運んで会場を作り、食べ物飲み物を用意する。なかなか手際がよい。新郎新婦は参列者の間をまわって歓談を楽しむ。とくに演出もなく、のんびりとした時間が流れる。披露宴が開いてから、今日初めて親子三人の写真を撮った。撮りながら新しい家族の始まりに立ち会っているのだと思う。
 
駅までの帰り道、街路樹の桜の花が何輪か開いているのを見つけた。昨日は娘さんの高校入試の合格発表があったそうで、結果は「サクラサク」。結婚おめでとう。どうか末長くお幸せに。