東京へ行く前に何件か発送を済ませる。
瀬戸内はすっかり春だ。この調子でいけば桜の開花も早まるかもしれない。
今日はシャツ一枚でも大丈夫な陽気だから、もはやダウンのコートを着て行かなくてもよいだろうが、この暖かさがこの先もずっと持続する保証はない。
かくしてバッグに詰め込む服の選択に悩む。暑ければ脱げばよいけれど、寒いときに着るものがなければ困るから、着ないかもし れない厚めの上着を押し込むことになる。
新幹線を降りれば、そこは帰宅ラッシュ時間の東京だ。体の左右と前に大きなバッグを抱えて乗り込む電車。サラリーマン諸氏のちらりと投げかける視線が痛い。